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とても良い

ドレゲネと結びついた事でいよいよ本格化する復讐の算段。但し、シタラには武力も地位も無いのだから、モンゴルへの復讐はどうしても水面下を通してのものになる
だからか、今回はモンゴルという巨大組織の水面下を覗かせるようなエピソードに
表層を見れば、今のモンゴルは沢山の人が集まり頂点に君臨する四兄弟の仲も良好。けど、それは何もしなくてもそうなったのではなく、チャガタイのパフォーマンスに代表されるように水面下での様々な政治を通してそうなっている
いわば水面下での政治こそが表の政治を支えているわけだ

テムゲが言及したようにモンゴル直近の目標は金国の征討。だからオゴタイに従いつつ水面下では自分達の処遇をどうするかを気にしてる。それによって皇帝の真価を測ろうとしている
でもオゴタイがしたのは全く別の話。あの都市計画は彼の賢さを示すものだけど、皆が理解できない以上、上に立つ者の言葉としては微妙。むしろ皇帝の座近くに足を踏み入れたトルイの言葉こそ皆が求めたものであり、皇帝の器を示すものに
勿論トルイはオゴタイや叔父を持ち上げる作戦にしているけど、彼が戦の話を主導した以上、そこには水面下に収まらない力関係が見て取れてしまう

力関係のアンバランスを知り嵐を起こせるとシタラが考えるなら、嵐を起こさせまいと考えるボラクチンが登場するのは鮮烈
両者は同じくトルイが強すぎるが故の危うさを見ている。でも、結論として導き出そうとしているものは正反対。こうなってくると嵐を起こそうとするシタラこそ悪のように、トゥースを蹂躙したモンゴルそのものとなっていくのは面白い構図
けど、これこそがモンゴルが巨大となり過ぎて、その水面下にモンゴルの繁栄を願わぬ者すらも取り込んでしまった結果と言えそうだ

そして全く異なる水面下を推し進めていたのがオゴタイか
モゲの耳飾りの一件はどこか寓話めいているが、彼が目指しているのはシステム的な話だね。オゴタイは善良な行いの結果として耳飾りが戻ってくるのではなく、支配体制の安定化結実として戻ってくるのを想定した。それはシタラが驚く程の貴き智慧
ただ、そうして作り上げられる体制が蹂躙された者にとって本当に納得できるかは別な気がするが…
オゴタイは皆にもっと自分の考えを聞いて貰いたいようで、金国を滅ぼした後に。その反発を水面下に押し込む支配体制を本当に”安全”と呼んでいいのかな?



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