時行が鬼ごっこの最中に「今回は誰も傷つけなくていい」と朗らかに笑っていたけど、確かにそのような内容となったね
企んでいる際の顔が在り得ないくらいに濃い頼継だけど、その心中に在るのは7歳児相応の感情。外からやってきた年上の少年があっとう間に父や祖父だけでなく、諏訪の皆を独り占めしてしまった。自分だけが愛されているという神のような感覚が奪われた、その寂しさは神に成らずとも済んだ時行だからこそ向き合えたものかな
頼継の濃い顔に誤魔化されそうに成るけど、彼の立場って結構重苦しいもので
7歳にして祖父・父から神の座を譲られる。今回のエピソードは平和なものだけど、この判断の裏にあるのは戦事情。下手を打てば頼継は祖父や父を喪うに留まらず諏訪も厳しい立場に追い遣られる。そんな諏訪を神として率いなければならない。幼子に託すにはあまりに重たい役柄、頼重が甘々になり我儘を許してしまうのも仕方ないというもの
そんな頼継に向き合うのが時行という構図が面白いね
時行とて実は重苦しい役柄を背負わされている。鎌倉に居た頃は逃げ上手として皆から愛され、鎌倉が滅んだ後も諏訪で愛されている。でも、その実態は鎌倉最高を願う者達の想いが髪の長さに象徴されている
けど、我儘は言えないし、甘えられる相手も限られる。だから、甘えに対して適切な返しが出来ていない頼重達を叱りもするし、自分に甘えてきた頼継に真摯に向き合おうと、彼の遊びに付き合って良い友になろうとする
髪の毛で助けるシーンは良かったね
髪で人を支え持ち上げるなんて無茶にも程が在るけど、時行の髪はその程度じゃ千切れはしない。何故なら既に大勢の願いを背負っているから
逆に言えばあのシーンは更に頼継すら背負った、その髪で包みこんだとも意味を見出だせる瞬間だったのかもしれない
今は頼継が突っ掛かって時行が迷惑を被る関係。けれど、ナレーションで示されたように、二人が盟友となる未来を実感出来るかのようなエピソードでしたよ