ララはあと少しでルカとの間に”本当の愛”を見つけられる筈だった。しかし追い詰められ急いた心はルカに愛を向ける事が出来ず、むしろ苛立ちをぶつけてしまった
そうして感情がひっくり返った後に始まるのは見えていた物がひっくり返るようなお話か
ララを誘導していたグレイスは哀れな姿で死に絶え、”本当の愛”を掴む道筋は絶たれ、人魚が人間を蔑むのは美醜以外の理由があった。極めつけは光の正体か…
もはやララの物語はラブロマンスを期待できるとは思えぬ地に至り、大切な人の命と自らの一族の命を引き換えにする悲痛な物語となってしまったね…
元は人魚とはいえ、滋賀に住まうララの見た目は普通の人間。茉里がサポートすれば、彼女は何だかんだ滋賀で暮らせる。人魚・ララが持つ特異性や奇妙なオブジェが表沙汰になる事はなかった。ルカに正体を知られた時さえ問題とならなかった
けれど、誰にでも見える真っ白の花は事態の異様さを、真相を己は知らないとそぞれに突き付けるもの。ルカは改めてララの正体が気になるし、茉里の家族もララの実情について問い質さねばならなくなる
でも、ララと離れ離れになりグレイスも消えた茉里に言える事なんてない。判る事なんて、無い…。むしろ見て見ぬフリをしていた己の寂しさや弱さに気付いてしまうと
一変した状況に判らなくなっているのもララも同じ。判らないからリサやローワンの言葉が強く叩きつけられる
「本当に愛する者」を問われ、咄嗟に思い浮かべたのはルカではなく茉里か…。それが恋愛的な意味かはさておき、茉里はララが滋賀に迷い込んだ際、真っ先に受け容れてくれた人物。ララにとって掛け替えない相手、大切な人
同様に茉里もララを掛け替えない相手と思っているから、無理をしてでも島へ渡ろうとする。なのに、今度は茉里が…
もはや”本当の愛”を呑気に求められる局面でもなくなった中でララと茉里の親愛は琵琶湖にどのような奇跡を起こすのだろうね?先の展開が全く予想できませんよ