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とても良い

ソルコクタニの一手はボラクチンの計略はほんの少しだけ外しつつ、モンゴルの発展という根底は維持したものに
これはいわば価値観のずらしか。ボラクチンはトルイから奪う事を狙っていたが、ソルコクタニがしたのは譲り。物の移動としては同じでも心情は全く異なる
悔いるボラクチンに対して、オゴタイが言ったのは一種のも価値観のずらし。ボラクチンを直接に止めるのではなく、彼女の貢献により自分の大望は近付いたのだからドレゲネは利用するなと釘を刺している
今回は、そしてそもそも本作は物事の価値観をどう提示するかという点にこだわっていたのだと改めて思えたよ

シタラとドレゲネの再会は少し会わない間に生じた価値観の擦れ違いを正し合うものに
ドレゲネはシタラを裏切ったと悔いるが、シタラは守ってくれたと感謝する。また、シタラの方も自身の裏切りを告白するね。そのように対話すれば、互いにすれ違いがあった、つまりは互いの約束を誠実に守ろうとしたという揺るがぬ価値観が見えてくる
あと、息子を前にしたドレゲネの姿は何とも意外性に満ちて…というか子供を溺愛するタイプだったんだ~ってギャップを感じてしまったよ(笑)

シタラとオゴタイの対話は価値観の対立を見るものに
どちらの知識・思想が正しいかというより、異なる知識・思想を前にした際の姿勢が興味深い
シタラは異なる正しさを提示され激高した。オゴタイは異なるを受け容れないシタラにドレゲネの視線を見た。両者の価値観は相容れないからオゴタイの勝負もシタラに何かするのを求めない。何故ならオゴタイが何もかもを出来る立場で在るのと比べて、シタラは何もできない一つ星だから
彼女の周囲を運命的な価値観を持つ天体は過ぎ去っていくだけ

それだけにドレゲネの選択には驚かされたな
彼女に提示された選択は悪いものではない。でもそれを彼女の価値観と相容れないと感じた。復讐を誓った彼女は誰かの言いなりになる事を良しとしない。それはシタラも同じ
同一の価値観を持つ二人は一つ星ではなく、嵐の種になり得る存在。今は天球を仰ぎ見る小さな価値だろうと、全てを支配する価値と異なる価値観で抗い続ければ天をも隠す災厄の魔女となるかもしれない
改めて、そう感じ取れただけに、続く物語を見て見たいと思ってしまうけど、流石にこのクオリティだとそう易々とは願いは叶わない…という事なんだろうね



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