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良い

未来のルディを自称する老人が語るのは後悔の物語。本作は元々後悔を良い方へとやり直す事がテーマ性の一つに掲げられた作品、いわば異世界に流れ着いた事でやり直しは可能だと称してきた。しかし老ルディが語るのは異世界てあっても取り返しの付かない後悔は発生するという点
そう思えば老ルディが今のルディを「たるんでいる」と評したのは、平穏な家庭を手にした幸福で危機察知力が減衰した点を最も厳しく指しているね
今回は、そして恐らく次回は取り返せない後悔をしたルディがそれでも何かを取り返そうと足掻き続けた人生が描かれるのだろうな…

老ルディが悔いるのは何か出来る局面で何もしなかった事による後悔。大きなものはヒトガミの言葉を信じてしまった点だろうけど、他にも鼠や食べ逃がしを見過ごした点、シルフィの寂しさを見逃し遠くへ遣ってしまった点、エリスの愛情に気付けなかった点等々。語る言葉には様々な後悔が詰まっている
失い過ぎた彼はもう遣り直せない。だからまだ遣り直せる時代の自分の前まで来た。けど、世界線の話にあるようにそれは本当の意味で老ルディが取り返せたわけではなく。そうした点からも本当は人生の遣り直しなど出来ないのだと実感させられる。だからへつらってでも守りたいものは守らないといけない

老ルディの言葉を受けて今のルディは何をすべきか?
直近の対策として、彼はいきなり老ルディの言葉に反するね。ただ、逆らうのではなく、後悔する事態がより起こらないようにとの対策。ドア越しに何度も魔法を放つシーンは取返しが付かない事態を避けようとの意思が感じられる
そうした念の入り様は個室の封印や食べ残しの焼却に現れているね。ルディは沢山を失ってきたからこれ以上失いたくない。だから慎重に動くし、世界線が変わったとしても老ルディの日記を読もうとする
守りたい者を全て喪い、死んだ事を知り合いに悟られず。そうした事態を避ける為にルディは動くわけで。失敗した自分を父と同じ場所へと埋葬したのは彼なりの手向けであり、彼と同じ道は避けるという誓いに思えたよ…



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