前回までシーナとミミの話をメインにしていたものだから、最終回をアリの話にするとは思わなかった…
ただ、セイランの死を描いたなら、彼女と懇意にしていたアリの悲しみをきちんと描くのは当然の責務かもしれず
アリは遺品が帰って来た時こそ、きちんと悲しみを表出できた。でも、前回のミミとの会話ではセイランの喪失をとても物分かりよく受け止めているように見えた。でも、それは見えているだけだったと、悲しみを消化しきれているわけではないと描かれたのが今回で
アリの対話相手にエスタが選ばれたのはシーナ達が知らない感情を知るからか
アリは既にセイランの死を受け止めているし、正しく彼女の死を認識もしている
そんなアリが慣れないのはセイランの不在か。何を見ても、何をしてもセイランが浮かぶ。でも実際には居ない。実在を求めて不在に嘆く
エスタは飄々とした間の抜けた言動でアリに失言を放ってしまう。忘れてしまいそうになるけど、彼女もパートナーを戦争で失った少女。アリに「わかるよ」と何気ない風に言える彼女はパートナーの不在を受け止められていると判る
なら、エスタとの対話は実在と不在の乖離を埋めるヒントを得られるものとなるわけか
かといって、エスタは単純に不在の乗り越え方を教えてくれるわけではないね。彼女とて不在の受け止めが難しかったと察せられる
エスタに出来るのアリの話を聞き、自分の体験を話す事。そして戦争を知る者として戦場への道を示す事
セイランを見送るしかできなかったアリは、セイラン程には他人を思い遣れていないアリは
今の自分はセイランと同じ場所にいないと実感し、そして格好良い姿を見せたいとセイランの実在に誓い…
セイランが居た頃には好きだった雨の匂いを嫌いと言えたアリ、少しだけセイランの居ない日々での自分を見つけられたのかな…