颯太はセツナからのSOSを拒絶してしまったのか。その後、死んだと聞かされれば自分が背を押してしまったと考え、繋がりを全て断とうとしてしまうも仕方ないか。これを聞いた松原の言葉は優しさと厳しさが丁度よい感じに混ざっていて良い言葉だね
メテオラに覚悟を問われ、真っ直ぐな瞳で「アルタイルを止めたい」と答えられた颯太はようやくセレジア達の仲間になれた印象
ただ、セツナ自身は颯太の拒絶をどう思っていたのだろう?遺書のようなメッセージには感謝の言葉ばかりだったのは彼女の純真さを感じられるけどどこか違和感がある。それに今は世界を滅ぼすために行動しているアルタイルも、そのメッセージでは愛されることを願っていたようだし、シマザキセツナの自殺にはもう一段階隠された秘密があるのでは?と勘ぐってしまう
アリステリアは創造主との対話を通して、あまりにも悲惨だった自分の世界はきちんと愛されたものであり、それを読む人々に力と勇気と正義の有り様を語るために作っていることをようやく理解できたようで
初対面時披露されたアリステリアの石頭や作者のビビりっぷりからは想像できない展開だったなぁ。作者が命の危険を感じているから話せた部分もあるだろうけど、アリステリアも相手を危険に晒しているからこそ逃げずに相手の言葉に向き合えたのだろうね。これは颯太から受け取った言葉だけでなく、まみかとの会話も活きているのだろうなと思える。
メテオラによって示されたアルタイル打倒の策。承認力の高さを競うためとはいえ、かなり大規模な作戦になりそうだ。
物語空間が完成すれば「後は全てがアドリブで進行する」とのことだけど、これまで物語を飛び出し自由に動き戦っていた彼女達がアルタイルを倒すために再び物語に戻る必要があるとは不思議な話。しかも実際に物語に戻れば筋書き通りになんてならず「何処に転がるか誰にも判らない」とは被造物と創造主が紡ぐ物語の結末としてはとても面白い。
もちろんその物語空間に辿り着くまでだって「何処に転がるか誰にも判らない」。ラストにセレジアの相棒が登場し敵側に付くなんて誰も想像しなかったように。