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ttm_ben
@ttm_ben

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全体
良い

よくある剣と魔法の世界から理屈っぽいズラシが効いていて面白い。
ゴブリンだけを標的にするのは、自分に架した罰であり、そうしなければ正気を保ていられなかったのではないだろうか。
世界にとっては小さな不幸でも、当事者には忘れるこのできない大きな悲劇である。
彼の活動は云わば私怨にまみれた亡霊のそれであり、世界を救う冒険者の英雄譚ではないが、
誰かの小さな幸せを守っていることも確かだ。
当初は自分はもはやゴブリン殺しを快楽にする怪物となってしまったのではないかと自嘲していたが、
冒険者を夢見る少年であった自分を救える日がいつか来ることを予感させる、一瞬の幸福感があるラストでした。

1話をどう考えるかがとても難しい。
世界観の提示や物語の説得力を持たせるための”体験”として、非常に効果を発揮している。
もしあれがなければ、視聴側のゴブリン戦への緊張感もなく、どうせ勝でしょとどこかで安心して観ていたかもしれないし、
剣の乙女のエピソードでの彼女の行動への共感はなかったかもしれません。
だだあの1話は嫌いだ。でもないほうがいいとも言えない。困ったものです。



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