見るからに怪しい奴だったもんな
若旦那にみんな優しくなってて良い世界
皐月からの電話は「あの映画の話、怪しいから受けちゃダメ!」というものだった。それを受けた女将は驚くことなく、むしろそんなもんだと分かっていたようだったけれど、喜翆荘を継ぐ若旦那・縁に任せたことだと答えは変わらなかった。
そして、案の定に映画のプロジェクトの破綻が告げられて、喜翆荘からの出資金も持ち逃げされてしまい。しかし、若旦那はそれでも後悔してないと胸を張り、女将もいつもと違って「今日は母さんでいいよ」と若旦那を労るようだった。
きっと、それは若旦那が本気だったから。結果としては勢いよく空回りしてしまったけれど、この経験を踏んだ若旦那は喜翆荘を継ぎゆく者として成長できた。チャレンジの結果は意図したようにはならなかったけれど、意図しない成果も得られた。努力は決して無駄にはならないと、そんなことを物語っているようだった。
若旦那フィーチャー回。
SHIROBAKOもそうですけど、P.A.さんの作品って本当にちゃんとキャラ一人一人の人生を描くし、それがありきたりにならないじゃないですか。
そういうところが本当にいいんですよね。
親ってどうあるべきなのか正解がわからなくなったような回だったな。女将さんのような母、さつきさんのような姉は理想形に近いのかな。縁は結果としてある程度レールを敷かれた状態で目標へと突っ走ってるからなー。いやほんまに下手したら銀河鉄道カード並みのゴール決まってるレールの上走ってるよね。
みんちが崇子さんと縁が確かめ合うところで自分のことばっかりって言ってて、ひどく納得した。経営者としては全然ダメだしどうしようもないくらいエゴだったけどそれは承認欲求だったり母性に対してひどく飢えてるからだった気がした。
喜翆荘の仲居たちやゆいなも撮影に参加して順調かと思われたが、突然中止になる映画プロジェクト。Pに連絡とれず。コンサルと若旦那はプールに落ちる。
若旦那と女将の親子会話いいな。
この話は今回で終わりなの?
若旦那は何の責任も取らず、たかこさんに頼ってただけ。
旅館は詐欺にあい、母には謝罪させ、従業員にも何もなし。
酷すぎるはコイツ。
これはこれで若旦那の成長につながったというオチがステキね。
美術と浜田賢二さんのヘタレ演技が光る回だった。内容はよくわかっていない。