KINGの大将軍バルコムが、ケンシロウへの総攻撃を命じる。
一見ただの総集編だけど、それだけで終わってはいない。より一層の引き延ばしを行うという、制作者の宣言にも見えるが。
武装バギー隊、塊し屋軍団、ブラックバード隊ら、凶悪な戦闘員たちが楽しげなBGMと共に次々に登場する冒頭シーンは最の高。否、このシーンに血がたぎらない者は「男ではない」と言っても過言ではない!
大将軍バルコムの演説は、彼らのようなKING配下の戦闘員にケンシロウや北斗神拳の脅威を伝えるもの。北斗神拳への理解が浅いバルコムの説明は、いい感じに頭がゆだったいい加減で適当なものだが、教養の低いKING戦闘員を対象とした説明としてなら特に問題はない。
シンがケンシロウからユリアを奪う回想もあり。
のちのち、シンがあたかも人格者であったかのような後付けエピソードが入るのだが、悪党ヅラのシンがケンシロウの胸に7つの傷を刻む、この有名なシーンのどこに人間性を見いだせるというのか。
この人間の屑がケンシロウにぶちのめされる、その為のフラグを立てまくっているシーンと言ってよさそう。