リバイバル上映にて視聴。
まずこれだけ細田守じゃなかったんだ、知らなかった。
しかし作画の雰囲気はかなり前作へのリスペクトを感じる。新しくなりつつ踏襲しててとっても好印象。よく動いてて文句なしの出来映え。
ストーリーがちょっと微妙すぎるかな……というのが残念ポイント。ハラハラする展開やそう来たか!と膝を打つポイントがない。
最後に適当に入れといたみたいになっちゃってたホイッスルとハーモニカのシーンは消しておいてください。入れるならもっとこう、やり方あっただろうに!あれば何でも喜ぶわけじゃないから!
京がめちゃくちゃ可愛かった。02見てた子供の頃はヒカリが好きだった記憶があるけど、今見ると京良すぎる。
全体的に、ストーリーが惜しかったなという感じ。キャラクターの良さはしっかり出ていたと思う。
前作が子ども向けアニメのフリをして大人(それも玄人)向けアニメをブツケたのが不評だったのか、今作は普通に子ども向けアニメです。
しかし完成度でいうと、まだ前作の方が見れる内容だったような。
一番不満なのはディアボロモンの進化体があまりかっこよくなかったこと。
クリーチャーでありながら人型をギリギリ維持したディアボロモンのデザインは、子どもだった当時すごくかっこよく見えました。
しかし本作に出てくる進化体は、ただのクリーチャーでしかなく、そこにかっこよさが足りなかったかと。
携帯で光を集めるシーンや、子どもたちが道を開けるシーン、主人公デジモンが旧世代であるオメガモンの力でパワーアップするシーンなど、見どころがないわけではありません。
ただ作中出てくる困難が、どれもただの尺の稼ぎにしかなっていないんですよね。
自分としてはもっとハラハラドキドキする、スリルに満ちた困難が見たかったという思いがあります。
あと困難を解決するために旧世代のキャラが駆けつけてくれたのに、それをギャグにしてしまうのも不満。
そこは素直にカタルシスのある展開にして欲しかった。
過去作のリスペクトらしき演出(ボレロや初代映画の笛など)もあるものの、どれもただ使ってるだけに過ぎず、リスペクトというよりはただの借り物に過ぎなかった印象。
……と、とにかく不満点が多く、子どもだましで終わってしまった、残念な作品でした。
ぼくらのウォーゲームは短いなと思っていたら、ディアボロモンの逆襲は30分しかなかった。さっと見れて良いですね。