風夏

バンドを通じたキャラクター達の成長と恋愛が描かれた面白い作品だった。バンド結成、初ライブ、優と風夏と小雪の三角関係とそこから生じるいろんな問題と、いろんな要素が詰まってて、内容が濃く、最後まで先が予想できないドキドキする展開だった。恋愛展開の面では、キャラクター達の揺れ動く気持ちが描かれてて、時にはシリアスで切ない展開もあったけど、そういう辛いことも乗り越えて前に進んでく優、風夏、小雪は3人ともすごく魅力あるキャラクターだった。恋愛面に限らず、風夏と出会い、バンド結成を通じて成長していく優やその他のバンドメンバーも姿が描かれてたのも良かった。

詰め込みすぎ感が否めない。バンドで練習するシーンや、ベース初心者の主人公が上達していくシーンが少ないためキャラクター達のバンドへの想いがイマイチ伝わってこなかった。特に初ライブ以降の展開は雑に感じた。ヒロイン2人は魅力的だしラブコメとしては面白かっただけに惜しい。