せっかく追い詰めた王子が憑魔化した上、死亡確認が出来なった状況はロゼの掲げる理念が破綻してしまった様を表しているよう。
ブラドの言葉が正解そのものだったのに、現在の風の骨がただの暗殺集団に成り下がってしまったのは、騙され殺されたことでブラドの理念が歪められてしまったんだろうね。誰かがやらなきゃと暗殺の意味と向き合うのを怖れているロゼは「理性を捨てている」状態だろうし、悪人を殺し続け弱者の救済を目指す現状は「届かない理想」に手を伸ばし続けているようなもの。前回デゼルが風の骨ではなくセキレイの羽を褒めたこと、今回ロゼはブラドの目的を果たすための傀儡と評したのはその辺りが関係してるのかな?
原因は穢れと断言するスレイがロゼの心に何処まで寄り添えているのかが判らないな。ただ、辛かっただろうと慰めたり、人を殺すことは良くないと言いつつロゼを嫌いにはなれないと正直な気持ちを伝えるのはスレイらしいなとも思ってしまう
馬のモーションがすごかった。
ロゼの叫びは悔恨に似た悲しみによるものか…ブラドの信念を継いできた自分の足跡に対する葛藤。正義は人それぞれの立場の数だけ存在するけど、この作品の世界観では穢れが災厄の発生源である以上、暗殺が正義となり得ることはない。ロゼが自ら信念を改め贖罪の方向へ向かうプロセスは重要。今のところこのアニメ版ではそこが丁寧に描かれているように感じる。
スレイは届かない理想に唯一届く存在なんだろうか。
仇は憑魔になってしまったか。ロゼは自分の夢を取り戻せるのだろうか?
木をはさんだ二人の対比がいい
もう一人の主人公みたいな感じに
憑魔だったか…
スレイは正義も理想も手にできるのだろうか