運命の相手を政府に決められ、その相手と結婚するそんな世界を舞台にしているからこそ、恋をすることの難しさや苦しさが描かれていた。胸が締め付けられるけど、それでも恋をすることが美しい、素晴らしいと感じられる作品だった。まず、この作品の根幹に関わる超・少子化対策基本法、通称「ゆかり制度」は、16歳の誕生日を迎えた学生達に、政府が将来の結婚を想定した運命の相手を算出して通知するもの。本人から一応希望を取ってもいるらしいけど、結局は政府が運命の相手を決めて結婚させる。調べてみると、初めて恋人ができる平均年齢は男女共に16歳らしいから、16歳になるタイミングで相手を通知し、早くから将来を見据えた交際を促すことでトラブルもなく円滑に恋愛・結婚させることをねらった制度なんだろうなと思う。16歳になった瞬間に相手が決まるわけだから、おそらく、元々彼氏彼女がいたけど別れることになったっていう例は全体で見れば少数派だったんだろうなってことが推測できる。通知後も手厚いサポートをしているようだし、この制度によって結婚した夫婦も皆円満だったし、ゆかり制度は致命的になるような大きな欠点がなく多くの国民からも受け入れられていた、だから数十年に渡って続いていたんだろうね。しかし、この作品で描かれたのは、そのゆかり制度が原因でその恋路が険しいものになり、様々な困難に直面することになった男女。16歳の誕生日を目前にして、ずっと好きだった美咲と両想いであったことを知り、想いを確かめ合った由佳吏、しかし政府通知により紫の交際相手に選ばれたのは美咲ではなく真田莉々奈。ゆかり制度に従えば交際は許されないけど、由佳吏への感情が大きくなっていく美咲と、最初は由佳吏と美咲の恋を応援しようとしたものの徐々に由佳吏に対して特別な感情を抱くようになる莉々奈、莉々奈と美咲、両方に対しての想いが強くなっていく由佳吏。3人が悩み、苦しみ、時には嘘をつき、それでも恋のために必死に足掻く姿が描かれた。恋は楽しいことだけじゃないということを改めて思い知らされる内容だった。3人は恋愛感情は勿論のこと、それを差し引いても互いが互いをすごく大切な存在として考えていて、だからこそ一生懸命だったんだと思う。それぞれの複雑な感情が丁寧に描かれて、それを表現する声優さんの演技力の高さもあって、見てるこちらも胸が締め付けられるようだった。恋をすることの難しさ、「好き」とは何なのか、いろんなメッセージ性も込められてる作品だと思った。とはいえ決して辛い・切ないだけの作品ではなく、悩んだ末に答えを出し、未来に向けて進んで行く、希望が持てる作品でもあった。由佳吏、美咲、莉々奈の目指す未来への道は決して簡単なものではないし、悩んで苦しむことも沢山あると思う。けど由佳吏は3人で歩むことを選んだわけだし、美咲が好きだけど同じ位莉々奈のことも大切だという由佳吏の気持ちも個人的には尊重したいと思う。自由に恋することが難しい世界だけど、3人が幸せな未来を掴んでくれると良いなと思う。
☆☆
好きな声優が多かったから楽しみにしてたんだけど・・・とにかく展開が遅い。主人公とその周囲のキャラが同じところを延々回ってる。大きな進展や発展なし。これから見るなら、2話まで見て12話に飛んで終わりでよし。なぜなら、1話~12話までちゃんと見ても何の結論も出ないから。ちゃんと見て最終回にたどり着いた経験から、「時間の無駄。」を痛感することになる。悪いことは言わないから、このアニメは「見ない」もしくは、見るなら、倍速に次ぐ倍速+ながら見でいい。なんなら途中で最終回に飛んだ方がいい。あーくそだ
なんでもなく終わった…うーんなんだろうこれは