いいねえ
かっこよかったです。最後は若干物足りなかった気がするものの、とにかく音楽が抜群にかっこよく、エンディング曲は浮くかなーと思ったけど全然そんなことはなく。舞台を荒廃した近未来(?)にするというアイディアが素晴らしかったと思います。
面白かった。
作品の骨がしっかりしていて、主人公やライバル、南部贋作の心理面の描写がぐっと来た。てか、南部贋作が最高だった。最高だよ。。。
作品のテーマは、ED曲の歌詞がまさにそれかなと思った。
この作品は、メガロボクスという架空の競技を通して、『正面からモノゴトに立ち向かおう』っていう現代人に向けてのメッセージが込められているのかなと感じた。
作品全体を通して、テーマやメッセージ性はかなり的確に表現されており、刺さった。
なお、SF的な要素(AIやメガロボクス)に関する設定はガバガバという印象。本筋には関係ないので仔細なことと言ってしまって構わないと思うのだけど、作品の骨子がバッチリよくできているだけに、微に入り細に入り仕上げた印象が「ない」のは、ちょっともったいなく感じる。
ラストの大団円は『パードゥン?』って感じ。最近の作品はきれいごとで終わらない傾向があるのでなおさら、そもそも作品の方向性的にも少年漫画みたいに丸く収める必要なくね、という印象。まぁ、しかしおかげで見終わった後は爽やかな気分になれたので、良し悪しと言ったところで、好みの問題かもしれない。
勇利戦まではどうせ勝ち進むだろうと高を括り、自らイカサマフィルターを通して試合を観ていました。
しかし、決勝戦は正にホンモノの試合。
久しぶりに熱くなれた良アニメだと思います。
未視聴の方は一度騙されたと思って観てみるといいですよ。
あっさり終わった感あるけど、変に盛り上がるよりもこれぐらいの方が好み。
「美男だけ」か「美少女だけ」がトレンドになりつつあるアニメ回に(ボクシングだけに)殴り込んできた泥臭いむせるアニメ。
「近未来、機械のプロテクター『ギア』を装着したボクサーの戦い『メガロボクス』が人気を博していた」という設定をハナから捨てるような、ジョーの「あえてギア無しでリングに上がり注目を集める」という設定がそもそも不満。
「ジョーの『ギアレス』設定から逆算して『メガロボクス』という舞台を作った」ようにしか見えないし、生身(=ジョー)に負けるメガロボクサーの格を間接的に落としている。
そもそも各選手のギアも「肉体の延長」でしかなく、ギアを付けたメガロボクスと我々の知るボクシングの違いが見いだせない。
もっと生身では出来ない、ギアだからこその超人的な動きや、「4本腕」など人体を逸脱したギアを見てみたかった。これなら一昨年の『アトム・ザ・ビギニング』の方がメガロボクス感がある。
「メガロボクスにあえて生身で出場して注目度を稼ぐ」という南部の意見は理にかなっているのだが、理にかなっていることと面白いことは別の話だ。
ストーリーは面白い部分もあり、南部の「立つんだ、ジョー!」のオマージュには燃えるものもあったが、
全体で見ると時間配分が歪で、サブキャラのアラガキや樹生のエピソードや、リング外のドラマに時間を取りすぎている印象。
ボクシングシーンはその割りを食ったのか淡白で見応えがなく、最終戦の勇利vsジョー戦も全然燃えない。
白都製の最新ギアを捨てて、勇利が生身でジョーとの決着を望む展開にも疑問符。
それ、メガロボクスじゃないじゃん。ただのボクシングじゃん。
先にも述べたとおり、ボクシングシーンは派手な動きもなく、ジョーが敵のパンチを耐えてカウンターで決めるパターンの一辺倒。
ボクシングアニメでボクシングがつまらないというのはダメでしょう。
「ギアの設定要る?」の一言に尽きるガッカリ作品。見どころもあっただけにもったいなかったな。
その日を全力で生きているか、明日のために今何をするのか。
ボクシングを通して(特に決勝戦)、今この瞬間に全力を出す幸せ。
そういったものが伝わってくるアニメだった。