小難しい宗教を絡めるよりも、単純に怪獣大戦争をやって欲しかったかな
スピリチュアルやね。しかしゴジラの一つの可能性としてはよかったかもしれない。それは正しき怒りと憎悪!
最終作、もう少し平和な気持ちで観られると思ったのだけど最初から最後まで心拍数は上がりっぱなしだし全身力が抜けなくて、観終わって客電ついた瞬間に顔を覆ってしまった…
前回不穏に感じていたメトフィエスの伏線がわかりやすく当たっちゃってさすが櫻井孝宏〜!期待通り〜!!
いやでもこんな終わり方は想像もしていなかったので正直戸惑っている。
めちゃめちゃ死ぬやんけ!!!!
オペレーターの「生体反応がない…私たち、もう死んでるってこと!?」って台詞がマジですごかった。新手のホラーだよ、いやすごい表現方法だ。
ハルオはたしかにゴジラに勝てれば人類が生き残れば自分の命はどうでもいいと思っていたけれど、ガルグの件や今回のギドラの件で生きることを少しは重要視してくれたと思っていたから、よもや最後にあんなカジュアルに突っ込んでいくなんて本当にびっくりした。なんだよ「負け戦をすることができる」って。ゴジラに勝てないとわかったら、子供が残せればそれでお前の役割は終わりなのか?
(あとほんとに藪蛇だけど、あのタイミングでハルオとミアナがやっちゃったの全然理解できなくてハァー!?って声出るかと思った)
理由づけるとすれば、メトフィエスがハルオの目にギドラを遺していったのではないかと想像してる。
だから博士に文明の進化を提案されたとき、自分が生きていてはまたいつかギドラを顕現させてしまうと思ったのかもしれない。
どこまでも愛が重いねメトフィエス…破滅の先に幸福を見出した者のやることは重みが違う。
メトフィエスと話すたびにハルオの過去の記憶が変わっていくのも何が本当で何が虚言なのかわからなくなって本当に怖かった。
実在が揺らぐということ、そこにないものをあると感じること、信じられる絶対的な何かを欲すること、それが結果的に自分の身を滅ぼす。
死にたくないと思って信仰していたはずなのに待っていたのが死だと気づいたときのアダム、可哀想だったなあ…
ハルオはゴジラを倒すことはできなかった(と思ってるんだけど本当のところはどうなんだろう)けど、結果的に三度も人類を救っている。
なのに全然これっぽっちもハッピーエンドじゃないんだよなあ。
怪獣はどこまでも理不尽で人間はいつまでも身勝手で、いつ消えるともしれない不確かさの上に成り立っているし、恒久の平穏は訪れない。
全然ハッピーエンドじゃないのに、生きている人たちは心の平穏を自分たちで取り戻さないといけない。途方もなく理不尽。これが怪獣映画…
わたしの心の安寧こと博士は最後まで安定していてよかった…この人も裏切ってしまうのではないかとハラハラしたけど!
ゴジラを応援しちゃうのちょっと笑っちゃったけどあんなに蹂躙されてた存在をも超える脅威と戦ってくれるゴジラを応援したくなる気持ちはわかる。
ユウコは生き返ってもっと活躍してくれると思ってたから素直に悲しかった…あんな恨み言だけじゃなくてもっとハルオの心に語りかけて欲しかったけど、そんな姿を投影できないくらいハルオのユウコに対する後悔と自責が大きかったのかもしれない。
あとモスラ、もうちょっとたくさん出てきて怪獣大決戦になると思ってたのに!!
寂しすぎて本当は出す予定だったけどスケジュール間に合わなくてシナリオ変えたんじゃないかと思ってしまった(言いがかり)
最後にしては画もちょこちょこ間に合わせみたいなところがあって勿体無かったな…
とはいえ、ちゃんと完結してくれたことには感謝。
一年間ありがとうございました。
いまいち印象に残らなかった笑
他事しながら見てたせいかもしれないけれど…
せっかくのキングギドラなのに、頭しか出ないんじゃなー
怪獣がビッグサイズなので絶望感はあります
予想を裏切ろうとして期待を裏切ってしまったので単純にダメ。
3本つきあってきた最後の映画がこれって……。わざわざ劇場まで足を運んでこんな目に遭うなんて、自分の普段の行いが悪かったのだろうか。
(ここから先は映画の結末に触れるので、Twitter上でのネタバレ回避のためにこの一文を書いておく)
どうして、人類の文明を道連れに主人公が自殺、なんていう結末になるのか、自分にはさっぱりわからない。作り手は「人類の文明は滅ぶべき」というようなことが言いたいのか。自分には全く共感できないし、共感できないまでも一理あるかもと思えるような物語にもなっていない。
前2作は、「どうやってゴジラを倒すか」に焦点が絞られていて十分に楽しめたが、今作はそうしたストーリーの軸もなく、宗教の勧誘の様子を長々と見せられるばかりで、平板な印象。怪獣は動かないし、人類も大したことはしないしで、映像面での見応えもない。
これでいったいなにを楽しめばよかったのだろう。