これは、圧政ローマの世に生きる、
過酷な運命にもがき、闘い続ける優しき少年の物語―。
奴隷拳闘士の養成所で初めての試合に挑むセスタス。
相手が親友であることに戸惑いつつも勝利するが、相手はその場で殺されてしまう。敗れし者に明日はない、と師ザファル。
「勝つたびに相手が死ぬんじゃ、まるで人殺しじゃないか!」哀しみも怒りも全て両拳に握りしめ、生き抜くセスタスの前に、次々に立ちはだかる強敵、そしてローマ帝国第5代皇帝ネロの影。
勝つより他に自由になる道がないセスタスは、明日を掴み取れるのか?!
1997年に「ヤングアニマル」(白泉社)にて連載を開始し、23年経つ現在も物語が続いている、
技来静也の「拳闘暗黒伝/拳奴死闘伝セスタス」。
国内に限らず、イタリアを始め世界的に熱烈な支持を獲得してきたロングセラー作品が、ついにTVアニメ化。
本作は、古代ローマを舞台に、過酷な運命に苦悩しながら自由を求め這い上がっていく、
一人の少年奴隷・セスタスの成長物語。
拳ひとつで闘う拳闘奴隷たちの熱いバトルを繰り広げながらも、
時代背景や文化など史実に基づいた世界観の中、人物一人ひとりの心理描写を丁寧に描いた大河ドラマである。
アニメで描くバトルシーンは、元プロボクサー(第38代OPBF東洋太平洋ウェルター級王者/現ボクシング解説者)・亀海喜寛による本格的な監修のもと、モーションキャプチャーで撮影を行い、拳の軌道や息づかいなど体の使い方をリアルに写し、実際の試合さながらの緊迫感を表現する。
闘うことしか許されない拳奴たちの熱いストーリーが、今幕を開ける。
宿命に抗うセスタスの生き様を見届けよ―
拳奴であるセスタスが生きるために自由になるために闘いながら強くなるお話。前回のおさらいが長いところを除けばなかなか良かった。
前回までのセスタス!が長かったり、エムデンとの試合のいいとこで冗長さがあって気をそがれたりってのがなければ…。
本筋の話だったり、試合だったりは面白かったので、そこが残念かも。
動きすぎる3DCGキャラには馴染めなかった