空のビール缶・ウィスキーグラスが床に置かれ、
部屋の端には画材やエレキギターが並ぶ、
少し散らかった「きみ」の部屋。
携帯のアラームが鳴って、
ぼんやりと起き上がり「きみ」1人の朝が始まる。
「ぼく」が好きだったアネモネの花、
それは「ぼく」との思い出を繋ぐ大切な花。
ある日部屋のクローゼットを開けると「ぼく」との思い出が「きみ」を包み込んでいき・・・
これは「きみ」と「ぼく」、
そして「おさななじみ」との”さよなら”を描く物語──。
アニメというよりも「アニメーション」という印象。
やからかくも抽象的な感じるタイプのアニメ。
一般的なアニメではない。
表現の可能性を示すような作品。
「面白い!」アニメではないので、評価が難しい…。
山田尚子が作るので意味があるのだろう。と思う。
山田尚子さんとMoaangさんのタッグということで観る。
別れてしまった理由の明示は無かったけれど、ギター含めすべてのものがそのままの状態で置かれていたので死別とかになるのだろうか……
クローゼットを開け、「ぼく」との思い出が一気に広がった場面のアニメーションの開放感がすごい。
ただ、「ぼく」と「きみ」の関係性はなんとなくわかったけれど、もう1人あらすじで明記されている「おさななじみ」の関係性はうまく掴めなかったな。たぶん黒髪の花を持っていた子だと思うのだけど。読解力不足……
音楽とアニメーションの力。すごく良いものを観させてもらいました。
原画クレジットは意外な面々が並んでたけど、しっかり山田尚子作品の映像になってて最高だった!
セリフ無しなのでストーリーはちゃんとはわからないけど、日常を送る中で居なくなってしまった彼を思い出す感じのやつかな
郷愁って感じだね〜
製作はエイベックスとSARUっぽい
きみの色を観たので改めて感想を書くけど、きみの色が出会いと始まりの話で今作が別れと喪失の話でそれぞれがA面 / B面だという見方も可能ではあるかなと。それぞれの内容を考えると音楽がミスチルとラブリーサマーちゃんだったのも内容によく合っていたように思います。
今作がもっとシリアスな作画で過ぎ去る日々を詳しく描いていたりしたらちょっとつらく感じたのではないかという気がしたりなど、きみの色も今作も描かないと決めたことを描かないことへの思いを強く感じる内容でした。
ラブリーサマーちゃんが音楽担当なのたのしみにしてたけど、しっかりフィーチャーされてたのうれしかった。
公開時期と内容的に「きみの色」のB面なのではないかという気がするので「きみの色」を観てからまた観返したい。