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全体
普通
映像
普通
キャラクター
普通
ストーリー
良くない
音楽
良い

京都アニメーションの事件もあったし、かの有名なエンドレスエイトにまつわる8月だったし、ハレ晴レユカイとGod knows...だけ知ってるのもオタクとしてどうなんだと思い視聴。しかし、ビックリするほどつまらないアニメだった。涼宮ハルヒという横暴な女にただただイライラした。ハルヒに振り回されるキョン視点で描かれているから無理もないのだろうが。
特にエンドレスエイトは同じような話を延々8回も放送していたわけだが、退屈極まりなかった。この辺でこの作品をソシャゲしながら流し見するようになった。
しかしながら、中身がないわけではない。これは他人からの受け売りだが、この作品は人生の縮図であるという見方がある。あまりにもしっくり来たので、俺なりの解釈を交えて書き留めておく。
以下ネタバレ満載なので一応注意すること。
エンドレスエイトは1万5千回以上も同じ日常を繰り替えす話であるが、アニメではそのうちの7回とループから抜け出すラスト1回の計8回が描かれた。ラスト1回は明らかに他の7回とは異なるのだが、その7回も再放送ではないのである。2回目以降はデジャヴについて言及していたり、毎回服装が違ったり、キョンが自転車を止める位置が違ったり、やっている大筋にほぼ変化がないのにもかかわらず細かい部分は違うのである。これは、繰り返しのような毎日を送っているなと感じたことがある人ならばそんな日々と重ねて見ることができるはずだ。俺は高校の頃、毎日学校に行っては授業を受けて帰宅して寝るという生活の繰り返しに飽きたことがあった。エンドレスエイトのようにループしてるわけではないものの、繰り返しに退屈したのである。しかし、ループでない以上授業の内容は先に進むし、学友との会話内容も毎日変わるし、弁当の中身も毎日違う。繰り返しの日々の中にある小さな違い、そういうのを楽しむこともできるのだとこの作品は教えてくれているのではないか?
また、涼宮ハルヒというキャラクターは俺から言わせると「考え得る限りもっとも関わり合いになりたくないタイプの女」であるのだが、人生に置き換えると会社の上司であったりといった嫌なやつ(全ての上司が嫌なやつというわけではなく、ものの例えである)に該当し、そういうものも受け入れてうまく生きていくんだぞというメッセージをキョンから受け取ったような気もする。特に映画撮影回での数々のハルヒの横暴な行いにキョンが怒り殴ろうとしたシーンは理不尽さに怒る自分と重なると思う。しかし、この殴りが小泉により阻止されたことに関しては、暴力に頼ることが良くない事であることを直接的に表現している。
他にもいろいろあるが、限りがないのでこの辺にしておく。このように、人生に重ねてみるとこの作品の意味(勝手にそう解釈しただけかもしれないが)が見えてくるのではないだろうか?

ここまで書いていうのもなんだが、この作品に人生を求めてはいなかったしオタクの教養的なのを期待して見ただけに落胆したため作品評価は低めである。
原作未読であるし、映画を見て作品の評価が変わる可能性もあるが、アニメ1つだけでいえばこの評価が妥当と考える。



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