鬼夜叉は心臓の鼓動が激しく寝付けない。寝付けず舞の練習をしていた時に来たのは長老、自分には何もない、父のようなタッパも声もないと長老に相談した。長老は若さが滾っているなと言った。
観世座が立ち上がる前の話をしてくれた。それまでの猿楽を壊し作り上げてはまた壊し、そっれが観世座の歴史になっており今の形になってきている。わからないなりに大いに悩んで思いっきり舞えばよいと言った。いよいよ始まった新熊野での舞台。鬼夜叉は心臓の鼓動を自分の音だと考え、様々な感情や歴史、その流れの先端にこの体で立っていると考え、練習通りにこなそうと考えた。
私の舞と体には歴史が流れている、それはまだ浅いかもしれないが、その千載は堂々たるものだった。そして観阿弥による翁の舞。鬼夜叉はその舞を見てこんなにも父上は大きいのかと感動していた。
観世座は将軍の謁見が許された。先日会っていた鬼夜叉は軽くあの時のまぐわいの…と挨拶をするが、将軍は知らんと一喝し、私は将軍だぞと威圧された。
猿楽を初めて見た将軍は感動したといい、噂に違わぬすばらしい部隊だったぞといい、今後ともよろしくといい観世座の未来は明るいと盛り上がった。
足利義満は鬼夜叉を呼びつけ刀を拭いて待っていたため、鬼夜叉は斬られて死んでしまうとビビっていたが、子供を斬る趣味はないとおどして笑っていた。発言はもっと場を考えろと言った。
口が悪いなと思いつつ鬼夜叉は「本当に猿楽は良いものだと思ったのだろうか」と言う鋭い質問をした。義満はバレたかと言ったように、正式に言うにはわからないと言った。
俺はきれいな景色が見たいといい、俺が欲しいのは人が自ら引き付けられひとつになるような花だと言った。猿楽が良いかどうか今はわからないが、その花の種として良いと思ったといいお前がぢお子までの花を咲かせるのか楽しみだと言った。俺の元に来い鬼夜叉と義満は言った。鬼夜叉は父上に対しもっと猿楽を学びたい、今は舞が楽しいと言った。観阿弥は猿楽はまだ完成していない、猿楽はお前の中にあると言った、体と時代をもってどこへ行くのか。観阿弥は二人もいらないか。自分の良さを見つけて問い続けることが大切と言うことだろう。先の道のりはより困難今のままでは道などすぐに奪われる。俺たちはまだ未完成、超えるべきものは大きい。まだまだ学ぶことばっかりということだろう。まだまだ先があるようだ。