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とても良い

大事なのは勝ち負けではないと気づいたと鬼夜叉、気まずい中、猪丸が田楽の中で二人主役が必要なものがあると言ってくれた。猿楽にある物語の要素もあるらしい。
増次郎が言いたいのは物語が得意な鬼夜叉と組んでいい舞台が作りたいのは同じ気持ち。彼らは猿楽の力を借りてこの舞台を完成させたいと言った。
そこで彼らの汐汲みという舞台をまず見るところから始めたが鬼夜叉の言う通り、そして寝ている御台様を見る限り物足りない部分があるみたいだ。
実際にしおを汲んでみるのはどうかと御台様から言われたため、向かうことに。石也の足の痛みを瞬時に見破った増次郎は良く見てるな。鬼夜叉は気づかなかったことを謝った。
そしてとある浜辺に着いた。そこで浜辺で潮を汲んでみたがすぐに何かわかることはなかった。昼飯を食べていたところ謎の爺さんが登場。鬼夜叉のファンと名乗った彼は本を届けてくれていた。
彼が歌った恋の歌、ココがどこであろうと些細なことと言った彼、歌は時も場所も体も超えると言った謎の爺さん。鬼夜叉はそれに影響を受けて、どんな人にも歌は超える。汐汲みに足りないものはそれは匂い、色、風、二人の姉妹その想い、この景色をみんなに見てほしいと言った。コガネはなぜ涙を流しながら笑っていたのか、鬼夜叉を思い出して自分がみじめに思えたのだろうか。
千晴は自分の書いた文字を見ながら下手くそと呟いた。御台様にいいじゃないかと言われていたが、千晴は美しく咲いてそんな自分を誇らしく思いたかったがまだ何も得ていない。
彼女はまだ言葉にするより手が出てしまう、そんな自分が嫌だと言った。御台様はそんな千晴も好きだと言った。胸にしまわれている思いがある人は尊く、何も得ていなくたってどんな時でも美しいと言ってくれた。今の汐汲みは二人の思いが肝。行うものから抜け出せていない、土地の色や風、姉妹のものを風情に乗せて思いを届けたい。そしてその答えを増次郎は歌だと言った。
すると、今の汐汲みを書き直したいと鬼夜叉。稽古に来ない鬼夜叉、だが鬼夜叉やは稽古の時間以外は他の本を読みながら台本を書き直していた。先人の残した思い、古き良き強き言葉の力を借りて書いていたが、まだ何か足りないと鬼夜叉。増次郎は一度読ませろと言った。するとその台本を千晴と石也が歌として歌っていたのを聞いて、鬼夜叉はみんなを呼んで欲しいと言った。
鬼夜叉は基本的に情景を足していたが、肝心の思いがわかる言葉は書いていなかった。一番大事なことは秘める、どんなに奥に秘めようが思いは必ず体に現れる。言葉で済むなら我らはいらぬ、私たちは秘めて演じ、奏で、秘められた思いは舞台で花を咲かせる。それで汐汲みは完成する。増次郎はこの道を行けばもう田楽は戻れないかもしれない、しかし鬼夜叉とこの汐汲みを舞いたい、鬼夜叉と共に舞台に立つことを望んだ彼は「やろう」と鬼夜叉に声をかけた。最後のコガネの舞も気になるところ。



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