特区反対派が真に首謀していたのは、入国者たちに対する国が強いた犯罪行為の暴露。そして、それを利用しようとしている教団の代理教祖こそが真の黒幕。
彼がエターナルホワイトと呼ぶ相改善薬物の過剰投与で引き起こされたユーストレス欠乏症のように、善を悪に、悪を善にと取り取りに塗り替えようとする謀略。
コングレスの一人である彼の母親が語るのは、ビフロストこそがシビュラと対等な存在だと。
真実の裏にはさらなる真実が、闇の裏にはさらなる闇が...。誰もが誰かに利用された社会で、一体誰が何を目指して糸を引いているのかというあまりに濃すぎる霧に混迷してしまいそうになる。