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とても良い

クラシック最後の一冠、それが菊花賞。

ナリタトップロードがアドマイヤベガに勝つためには、今までとは違う走りでないと勝ち筋は薄いというのがトレーナーからも諭された道理だった。だけど、ナリタトップロードはそれを否定する。それは、きっとみんなの応援のもとに練習を積み重ねてきた自分は裏切らないんだということを証明したいからという思いがあって、だからこその「みんなが信じてくれた私の走りを、私が信じたい」という言葉なのだと思う。

アドマイヤベガが走る理由は、自分に走ることを託した妹のため。それをアドマイヤベガは、彼女の命を取ってしまった償いという後ろ暗いものとして捉えていた。だから、アドマイヤベガにとって、どこまでも真っ直ぐなナリタトップロードが眩しくて仕方ないように見えていた。

だけど、そんなナリタトップロードがアドマイヤベガの走りを目標であり、ライバルと言ってくれたことが何かを変えたように感じた。ずっと暗闇の中を走っていたアドマイヤベガに、光を分けてくれたような感覚。それは、アドマイヤベガの走りを肯定してくれるようなものだったのだと思う。

そして、アドマイヤベガにとって、それこそが自分がただ純粋に走ることを楽しむことを許してあげられるきっかけとなり、亡き妹の「お姉ちゃんに楽しんで走って欲しい」という本当の願いに彼女がようやく気付くきっかけにもなったのだと思う。

常いかなる時も自分自身に誇りを持ちながら、二人を導くライバルでもあったテイエムオペラオーも含めて、そんな3人が集ったレース。そうやって自分自身を信じ、ただ純粋に勝利を目指して走りたいという想いが一つになったレースが、この菊花賞という舞台だったように思う。



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