事前情報はユーフォアンコン見た時に流れた予告編のみという状況で見に行った。
思ってた感じのお話ではなかったけど楽しめた。やはり予告編は雰囲気知る程度にしか使えない。
雰囲気が近いと感じたのはすずめの戸締まりとか千と千尋の神隠しとか CROSS†CHANNEL とか。
工場で事故が起こったタイミングで世界から切り離された感じの舞台。時間は流れるけど季節は変わらない。
季節の変わらないサザエさん時空といった感じ。妊婦はずっと腹に子供いるし子供は成長しない。
とりあえず戻る事を考えて自己同一性確保のために自分記録なるものを定期的に出してる。
切り離された世界に現実から迷い込んだ幼女を神として閉じ込めてる神社の息子がこの世界でしゃしゃり出る。
なんというか新興宗教ってこんな感じで出来上がるのかな? って思った。
幼女は人間なので育つしお世話もせにゃならん。というわけでヒロインがお世話するし主人公にも手伝わせる。
工場は人の手を離れて稼働しており、ちょいちょいひび割れる世界の修復を工場の煙が行う。
なお、住んでる人達も心がひび割れると煙に消される。こちらは修復ではなく消される。
すきな気持ちを見せ物にされたり夢があるのに叶えられなかったりいろんな理由でヒビが入って消される。
幼女もお世話されとる間に主人公がすきになってきてしまう。
しかもよりによって主人公とヒロインのイチャイチャを目撃してしまう。
幼女の場合は心がひび割れないけど世界がヤバいw
なお、幼女の現実世界での両親がまさかの切り離された世界の主人公とヒロインなのである。
世界がヤバいしヒビから見える現実世界で両親がつらそうなので幼女を現実に帰そう大作戦が繰り広げられる。
でも幼女が主人公すきなおかげで拒否してきたり周りにも止めたい勢力がいくつかいて障害になる。
障害乗り越えてなんとか幼女を現実に帰す。ここでのヒロインのセリフ大好き。
「未来も何もかも全部くれてやるけど主人公の気持ちだけは渡さん」
幼女は送り帰されたあとちゃんと成長して現実の工場跡地に来るので両親のとこ戻れたんだろうなー。
切り離された世界はどうなったんだろうね? 現実からは見えないけど続いててほしいかな。
切り離された世界はおじいちゃんの言葉がなんかすっとしみた。
「この街の神様はこの街が一番良かったところを残すために世界から切り離したんじゃないか」って感じのやつ。
工場で成り立っていた街が事故で工場を失えばあとは廃れていくだけだもんね。
罪とか罰とかそういう解釈もあるのかもだけど、なんかこの考え方がすきだなぁ。
切り離された世界でも時間は流れているので主人公はすきだった絵を描くのが上手になっていく。
ラジオはひたすら同じものを垂れ流しているけど、それを聞いてラジオ DJ を目指したいと思う子も出てくる。
切り離されていても変わっていく。でも未来は来ないので将来に絶望すると心にヒビが入って消される。
どうせ現実じゃないからと思い切って告白してカップルになるのも出てくる。それぞれの選択があってとても良い。
そんでこのお話を見た後に流れる主題歌がやばすぎる。歌詞が完璧すぎる。とりあえず映画館で体感してくれ。
見る前に想像してた感じのお話ではなかったのもあるかもだけどぶっ刺さる感じではなかった。
でも面白い設定だしちゃんと楽しめた。まずは見てみるといいぞ