近未来世界の警察系のお話。とにかくストーリーがしっかりしていて面白い。キャラクターも魅力的で、特に狡噛vs槙島という対決の構図が色濃く表現されているのがとても良いポイント。
裏を見れば醜悪なシビュラシステムに対して、狡噛・槙島・常守の考えの違い、それぞれの正義に向かって動いていくのが引き込まれる。
最初から最後まで無駄のない話で完成度が高い。
人生で1,2を争うくらい好きな作品の1つ。アニメ制作業界を題材にしたオリジナリティの強いストーリーで、個性豊かで面白いキャクター達が同じ1つの目標に向かって頑張る姿を描いている。
話の途中、時折インタビューのようにキャラクター達が何を思っているか、真摯な意見や正直な本音が織り交ぜられていて、とても分かりやすくいろんなキャラクターに共感したりできると思う。
2クールの長めのストーリーの中で、2作品のアニメを仕上げていくが、その積み重ねからストーリーとキャラへの感情移入しやすく、終盤の様々な夢の実現に対して素直に感動できて、とても満足感があった。
1期から落差がとにかくひどい。全て終わって感想は「え?これで終わり?」という感じだった。
1期最大の魅力である狡噛vs槙島という正義と悪の戦いの構図がスッポリ抜け落ちてしまい、キャラクターとストーリーの魅力が半分以下になってしまっている。
重要キャラの死がいくつかあり、本来悲しい方向に盛り上がりがあるはずだが、深掘りが無いからただむごいだけになってしまっていて残念。
須郷、征陸の過去編。征陸の真の刑事としての魂と、それを受け継ぐ者の話はとてもアツく面白かった。
この話を見て、2期に対する複雑な気持ちはさらに膨らんでしまったけど、とにかくこのCase2に関しては、全面的に最高の仕上がりだったと思う。
霜月、宜野座の両方がいい方向に成長していることを感じられてとても良かったですね。霜月は特に2期では歪んでいくクズでしかなかったのに、歪んだなりの正義を感じられた。宜野座はとにかくカッコいい。