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良い

原作未読、前作未視聴。
開拓時代のアメリカもある意味似てるかも。殺人が法で禁じられていたわけじゃないけど、法の支配が行き届かなかった未開の西部で、自分達の秩序と安寧を銃で守ったことが今のアメリカの銃所持支持層の価値観に繋がっているとか。
ただ、ここでの「人を殺すことができる国」は、法がなぜ必要かという問いが投げ掛けられていると感じた。住民の総意、もしくは暗黙の了解によるならず者の排除は、全体主義的暴走に繋がる気がしてこれはこれで恐ろしい。
そしてもう一点。キノの旅人という属性は、先進国の若者バックパッカーを思わせるものがあって、土地の人々と深くは関わらず、世界をつぶさに観察し傍観するモラトリアムにいるか、もしくは定住を半ば諦めた流浪人を想起させる。
たった1話で多くの示唆を与えてくれる作品のポテンシャルに驚いた。



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