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とても良い

親がカルト宗教にハマって家庭崩壊って、本当にあるとこにはあるからなぁ。おもしカニを退治したところで戦場ヶ原の家庭が元には戻らないとしたことは好ましく思える。それでもその記憶を戦場ヶ原ひたぎが自分にとって必要だと思い至ったことに意味があるのだろうなと。不要だと思い続けるのならそれもいいのだろうけど、重さを取り戻したいと思うのは、辛い記憶と向き合い背負って生きるべきだという思いが潜在的にあるからなわけで。
怪異や神が人の捉え様に依るものだと位置付けて、そこから人物の背景と因果関係を組み立てるプロットの構造は、典型的な物語シリーズの特徴だけど、西尾維新の真骨頂というか、改めて本当によくできていると思う。



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