Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
良い

ディレクターの名前が出歯亀なのうけるw
毎回のようにえみるとルールーの歌が挿入されるけど、今回は客席からギター弾いて歌い出したのに、オケが入る演出はどうしても違和感が拭えない。小さい子は違和感を感じないだろうし、その方がドラマティックでフィクションとして見るべきなのも分かってるけど、パップルあたりがオケ音源を用意していて流すみたいな1カットがほしい……

えみるの悩みは芸能活動を始めたことで急に生じたもので、人に歌を届けたいという純粋な目的と仕事として他人の期待に答えることの葛藤ってことなんだろうけど、アンリとルールーとの触れ合いで自己解決。

一方、トップスケーターとして勝負の世界で生きてきたアンリの悩みはもっと複雑で深い様子。勝つために強くあらねばという大変さや本当にやりたいことを他人に理解されない孤独(「結局人は分かり合えないのさ」という諦めの言葉すら口にしている)と、おそらくはジェンダー面の悩みがある。今回は友人に鼓舞され、プリキュアを鼓舞することで乗り越えたけど、それらの悩みの根源は何も解決していない。あと、彼の「僕って何者?(中略)生きづらい時代だね。みんな他人のことを気にしている」などの発言から、哲学的に物を考え、厭世観を持つパーソナリティが伺えるけど、現代人の社会的な不安をキャラに投影させていて多少やりすぎな感が。
今回はルールーの役回りもキーポイントで、えみるの葛藤を汲み取ってその在り方の是非をアンリに問う形で説明し、悩みを自己解決したえみるを抱擁して安心させて、まるで慈母のよう。世間の評価はあてにならない、親友との絆、自己肯定感といった着地点にえみるを上手く導いている。

それにしても、プロット構成がとても巧みだけれど、入り組んでいて複雑な回かと。



Loading...