容赦なく娘に手を下すキングジコチュー。
人は誰しも孤独を内包するものだけど、愛によって人と繋がることで自他を癒せる。利己主義(自己中)の行き着く先は孤独ではなく孤立。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を題材にしたシーン。自己犠牲によってマナを救おうとしたレジーナ。そこで必殺カニバサミでレジーナを繋ぎ止めるマナw まさに火事場の馬鹿力!
このマナの心の強靭さは、全シリーズ中のメインヒロインの中で一番だと思う。生徒会長であり、強いリーダーシップを持ち、皆の精神的支柱になれる存在感。彼女は既に揺るぎない自己形成を遂げて愛の信念を持っている。大人でもそんな人はなかなかいないし、最早聖人の域か。
前シリーズのスマプリでは、メインヒロインは自分の弱さを受け入れて強くなっていくタイプだった。弱くても泣きながら強くなれるという方向性。それに対してこのドキプリは、人間の根源的な心の強さの可能性をメインヒロインが体現している。