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とても良い

面白い。次から次へとノンストップでイベントが発生して展開していくのは、24的な海外ドラマのようだ。それを宇宙SFで縦横無尽に表現できるのは漫画とアニメの強みかと。
ポールツリーの生存戦略は、実に植物的だなと。自然選択説的な進化の結果、有毒胞子を散布することで動物を殺し、解毒キノコを生やすことで動物を全て殺さないように調整するシステムが出来上がっている。ただ、植物には脳が無くて思考力も無いので精密に意図的な行動はできない。故にグルッピーなどの動物は多少考えて行動して生き残る余地があるとも想像できる。

毒親に育てられて自己肯定感が皆無だったユンファの心の扉をカナタが開いたことが、おそらくこの回の主題。親の呪縛をほどいて歌が好きだと自己追認したユンファ。

それにしても、設定とプロットの構成力がやばい。動物を殺す有毒胞子を持つキノコが生態系の頂点に君臨する惑星、距離を取って話すためにヘルメットを装着していたせいでカナタとユンファが胞子を吸い込まなかったこと、人懐っこくて人間を乗せてくれる動物(グルッピー)が存在すること、ユンファが解毒キノコを見つけたこと、生物に詳しいシャルスがいて、解毒キノコが生える場所を推理できる頭脳を持つザックがいて、命をかけて仲間を救えるカナタがいること、全ての要素が無駄なく合理的に結合されてプロットが作られている。



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