アシェラッドはスヴェン王がウェールズ侵攻を企てることを想定していなかったと。
史実においてスヴェン1世は戦死したと思ってたのだけど、急死とされている資料が多いようで、戦死とも病死とも取れる感じ。
なので、このヴィンランド・サガではどうなるか。アシェラッドが春までに手を打つ可能性が高いかなと。
というのも、この時期、スヴェン王はイングランド王位に就いて第一次デーン朝を作ったものの、デーン人はアングロサクソン人から嫌われていたため、ブリタニア(ブリテン)の統治体制を固めるのに注力せねばならず、ウェールズに侵攻する余裕はなかったはずで。第一次デーン朝は1年で瓦解している。
レイフはトルフィンにヴィンランドに行くことを促しているけど、すぐにそうはならないだろうなと。ただ、史実のレイフは後にグリーンランドを経て本当にヴィンランドに到達、その後ヴァイキングが入植している。ヴィンランドは「ブドウの土地」の意。今のニューファンドランド付近だとする説が有力。同地は現在では寒すぎてブドウは育たないけど、当時は温暖だったという説がある。また、同地ではヴァイキングの入植を示す遺構が見つかっており、世界遺産となっている。