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とても良い

嫪毐の車裂きの刑は省略されるかと思っていたけど、
嫪毐と一族の処遇と合わせて史記からの引用を持って来て描いたのは上手い。オリジナル展開だと解釈されると残酷が過ぎるので。
嬴政が呂不韋と太后(趙姫)の子であるという説は、呂不韋存命の頃から既に噂があったらしい。が、後世の歴史家はほぼ悉く否定している。
キングダムでは、遺児2人を政が密かに匿うという温情ある措置になって良かった。そこまでは無理かと思っていたけど、政と太后が和解するために必要な要素だと解釈すれば説得力がある展開。
史記によれば、嫪毐事件の後の太后は蟄居を命じられ、後に病没するまで波風立てることなく暮らした様子。その暮らしぶりについて全く記述がないが、この間に親子の和解があってもおかしくないかと。
呂不韋の処遇については、史記においても大勢が決した後に少々時間が掛かったことが記されている。それだけ名声もある宰相だったということだ。
史実において六将という言葉はないが、政の戴冠即位後、そのような地位の将軍は存在した。秦国の兵は特に弓兵と騎馬が強化され、抜きん出た力を持つようになる。最強の敵は趙の李牧、それ以外は何とかなるけど、勿論一筋縄では行かない。



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