江戸時代から昭和6年までは大阪の雑魚場(魚市場)は西区江之子島から靱公園付近にあった。その後は青物市場と統合されて福島区の中央卸売市場となり、通常の市場とは別に「ざこばの朝市」というイベントも定期開催されている。大阪は水の都、昭和20年代までは舟運が盛んで、梅田駅の傍まで舟溜まりが引かれていたし、今よりも街中に堀割りが多かった。本作で描かれている大正期は、舟と鉄道で相互に荷の載せ替えをしていた。
演目「東の旅」は、喜六と清八の伊勢参りの道中を面白可笑しく語る旅物。今ではベテラン落語家もやるけれど、当時は前座クラスの入門編だったのか。
まめだとしらら、可愛いコンビだな。師匠とまめだがイチャつくのに嫉妬してるのとか。
たぬきは鼓の名手、楽しいシーンw
文狐師匠は思い出にリンクする噺でヤクザの自嘲を喚起したわけか。玄人すぎる。
「見せん下手くそより、見せる下手くそ」、全ての芸事に通ずる深い言葉。下手でも人前で実戦を重ねることで、客を喜ばせるコツを掴んでいく。技術以上に大切なことがあるっていう。