ましろんの「自分の価値は自分で決める」は至言。
スキアヘッドは差し詰めブラック企業の毒上司、毒親でもある。バッタモンダーはその力による支配の論理に閉じ込められて自己に価値を見出せず苦しんでいた。
残念なことに、現実社会にはまだスキアヘッドやバッタモンダーのような精神のレイヤーを纏って生きている者が多く、それが様々な軋轢を生んでいる。
「自分の価値は自分で決める」は言わば個の尊厳であって、他者が不可侵な領域。社会には様々な他者評価軸が存在しているけども、それらは根本的な個の尊厳を侵すものであってはならないし、それらに自己の尊厳が毀損され、支配されていると捉えない方がよいとも思う。もし、そのような状況に物理的に置かれているならば、その環境から距離を置くべきかと。
他者からの評価とは別に、自分自身が思う自分の価値を自分の中心に据えていれば、何に努力や情熱を傾けるべきかが見えてくる。そして、他者の見下しによって実は自己の尊厳が微塵も損なわれないことも見えてくる。
力の支配の呪縛から解放された紋田の人生は始まったばかり。彼の旅路に幸あれかし。