キュアミューズ初登場。正体が誰なのかについては放送当時かなり話題になった。大体の展開が読みやすいプリキュアシリーズにおいて、初めて大きいお友達が読み切れないミステリアスな要素が出てきたような印象があった。
リーダーを解任されたエレンの不可解な動向といい、このあたりからシリーズ構成の展開が急に面白くなってきたかと。
屈託なくゴリラの真似をする王子先輩、ノリがいいw
園児達の顔の作画が劇画タッチに見えた。
「絶対に許さない」のキメ台詞からハミィのニャップニャプ〜までバトルが定式化されてメリハリが効いている。このあたりは即応性の面で、ツイッターでのリアタイ実況勢にウケた要因の一つだと思われる。
響と奏が初めて小競り合い含め喧嘩をしなかった回かと。その替わりに、敵側で造反が発生、リーダーのエレンの悪性の心が揺らぎ始めた回。
奏のパーソナリティに焦点を当てた回。
心配性で一人で抱え込む性格で、劣等感を持ちやすく悲観的になりやすい面があると。敵とのバトル中に響の仲間だから一人で悩まないでという励ましがあり、響のピンチに際して皆を守りたいという思いを強め、ヴェルティエを出現させる覚醒に至ったという脚本の流れがよかった。
響に迷惑を掛けたくないではなく、信頼して皆を守りたいという思いがプリキュアのパワーであると示された回。
まだ奏も響も自分の性格の良い面をそれほど自覚していない段階かなと。
プリキュア同士の関係性に敵が介入してくるってのは、スイプリ以前には記憶ないなぁ。この陰湿な騙し討ちによる関係破壊工作はまるで昼ドラのようなドロドロ具合い。シリーズ序盤で視聴継続をやめる者が続出したのも頷ける展開の作り方だけど、関係の破壊と再構築を繰り返して絆を深めていくのがスイプリの特徴なわけで、それを分かるにはかなり我慢して中盤以降まで視聴を続ける必要があると思う。