10話そのものの流れは、本当に良かった。
これまで積み上げてきた問いが静かに結晶化していき、
感情も世界観も「今ここ」に集中できていた。
――だからこそ、
視覚情報ひとつで一気に現実へ引き戻される、その落差が余計につらかった。
これは作品が悪いというより、
自分の中にある“既視感アンテナ”が強く反応してしまった結果だと思う。
左右で白黒に分かれた髪型。
キャラクターデザインとしては、
「象徴性」「異質性」「二面性」を一瞬で伝えられる、
とても便利で強い記号だ。
ただ、その強さゆえに、物語より先に
「別の作品」「別の記憶」を呼び起こしてしまうことがある。
――ブラックジャック現象。
またこの表現か、と思ってしまった瞬間、
没入を助けるはずのデザインが、逆に思考を引き剥がしてしまった。
それでも、この作品の評価が崩れると判断するには、まだ早い。
テラという存在のデザインは、いったん忘れることにした。