【あらすじ】15番島での戦闘は想定外の出来事の発生により失敗としたことを聞いたヴィレム。その話の途中フィラコルリビアという15番島の偉い人の娘(?)が種族の壁を超えた平等を掲げるためにライムスキンに協力を請うが、ライムスキンはそれを断り、ヴィレムに代行させようとする。ヴィレムは断りながらも平等政策反対派集団である滅殺奉史騎士団と戦い、退ける。それを見たクトリは、ヴィレムには今後も戦う意志があると感じて彼を制止する。
68番島への帰り際、ヴィレムは聞き覚えのある名前を聞いて彼女らと別れ、11番島に残ることに。
【感想】一連の出来事は最後のシーンのためかなと思った。ヴィレムは、15番島での戦いにクトリたちを送り出したあとの苦しさを経験して、クトリたちとともに戦う意志を持ったんじゃないだろうか。その描写がフィラコルリビアとの場面で表されていた。そこで、でも戦い方を教えたのは私だけでも戦えるようにするためでしょ?とクトリはヴィレムの参戦を制止したわけだ。
最後の、ヴィレムが11番島に残らなきゃいけなくなったときのクトリの言動は、共感(というか理解は)できるんだがやはり2人の距離感がいつそんなに縮んだかわからん以上、違和感を感じざるを得ない。ただし、ヴィレムが彼女のことを気にかけるの理由は、かつての恋人(?)の面影に重ねてしまっているというワケなのだろう、と推測できた。
【あらすじ】レン、アイセア、クトリを戦闘に送り出し、彼女らの生死に気が気でないヴィレム。ナイグラードはそれを気遣い、ティアットを11番島の病院に送り出す仕事をお願いする。そこで判明したのは妖精たち全てが武器を扱って戦えるようになるわけじゃないということだった。彼女らの中で素質を持っていてなおかつ兆しの夢をみた妖精はその素質が開花し、戦闘兵として戦えるようになる。ヴィレムはその調整に少し不安を持つティアットを励ました後、ふとクトリたちに思いをはせる。すると周りから11番島での戦闘に関する情報を耳にする。11番島での任務が失敗に終わったと聞いて崩れ落ちるヴィレムだったが、偶然そこで生きて帰ってきたクトリたちと再開を果たした。
【感想】ティアットとの会話シーンは妖精たちの説明の役割だろう。「妖精たちの真実」みたいなものを各話に分けて時間をかけてやっている点はわかりやすくて評価できる。ただ、なんでこんなクトリへの思いが強いのかわからない。まだ全然2人の関係は浅いと思うんだが。単純に尺が足りてないのか、それともなにか事情があるのか。今後に期待。
【あらすじ】クトリの宿命を察したヴィレムは、書庫のような場所で過去の妖精族の戦いの記録を探す。その後ヴィレムは過去の戦いで古傷だらけの体ながらもクトリに剣の稽古をつけ、クトリが死なずに済む道を提示する。過去に犠牲になった妖精たちを見てきたクトリは長い年月をかけて死ぬ覚悟をしたつもりだったが、ヴィレムの提案で心が揺らいでしまう。そんなとき、クトリはライムスキンと出会い、彼に本心を明かす。生きる道を選択したクトリはヴィレムと生きて帰る約束を交わす。
【感想】最初のシーンはクトリ可愛い!といったところ。全体の見所としては、稽古~ライムスキンとの出会い~ヴィレムとのお話で、クトリの戦士になりたくない、死にたくないという思いを長い年月をかけて押し殺しようやく覚悟できた心に、ヴィレムの提案を受けて葛藤する描写がよかった。なにより、生きる道を選んでしまっては、過去に死んできた妖精たちの犠牲が無駄になるような感じがするというのは、人間的な発想で共感できるようなところであった。ただし、この辺の心理の移行が端折られすぎ。そんな簡単に決断なんてできない。葛藤が安っぽく見えてしまったのが残念でした。
最後のシーンは、クトリとヴィレムの会話のところがなに言ってるのかよくわからなかったが役割としては一度ヴィレムから距離を置いたクトリが完全に生きて帰る決断をしたことを表す場面であった。ただ、クトリが圧倒的な死亡フラグを立ててしまったので、次回を見るのが怖い。
前半は主人公と妖精たちがメインのパートで、後半はクトリとヴィレムがメインのパート。
【あらすじ】手作りのプリンを振る舞って妖精たちと距離を縮めた主人公・ヴィレム。ある日、ヴィレムが妖精たちと遊んでいると、ある1体(?)の妖精が崖から滑り落ち、大けがをしてしまう。心配するヴィレムとは対照的に、なぜかその他の妖精たちは彼女の痛々しい姿を気にも留めない。ヴィレムはその異様な光景を目にし、ナイグラートにその理由を問う。そこで、ヴィレムは妖精たちの真実を知る。その真実とは、「妖精たちは兵器として作られており、彼女らは死を恐れることはない」ということであった。
【感想】ヴィレムが妖精たちと距離を縮める過程が少し雑だと感じたけど、そのあとに作品全体に係わるテーマが提示されたので納得。主人公⇔妖精たちの構造が明確なので、"生命の重み"が話の中心になると思う。しかし、多くの妖精たちと違ってクトリは命に多少の執着がある様子。クトリ⇔妖精たちの構造にもなっていて、主人公とヒロインの役割がしっかり果たされている。今後のストーリーにも期待できる。
ところでクトリ、ちょろインすぎやしないか?過去にヴィレムと何かあったのならいいけどそうじゃないなら、、、、う~ん、、