チャーリーという人間社会にとってのイレギュラーな存在に対して、法に、社会に、どう彼を定義させていくのかという権利闘争がこの作品の軸になるようだ。
チャーリー自身はヒューマンジーもヒトもすべての生物は『1』でしかないと認識しているが、実際はそうではなく、チャーリーはこの世界では『物』でしかない。当然、物には何の権利も与えられていない。
今回、街中での大事件に巻き込まれ拘留されてしまったチャーリーだが、『物』には不服の申し立ての権利すらない。なす術なく檻のなかに閉じ込められる姿は、奇しくも生みの親であるチンパンジーの母親と重なる。
ルーシーの叫びに『1』として立ち向かえるだろうか。