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くくると風花の成長物語をベースとして、海と水棲生物を通して多様性と人としての寛容や優しさを描くテーマは”心の海”という言葉と共に強く印象に残り、またおじいの振る舞いに象徴されるように正しさを強調するような価値観の押し付けがましさがないのも好感が持てました。

一方で脚本の弱さは作品を通して気になったところ。良くも悪くも生真面目で行儀が良過ぎるというのでしょうか、登場人物も物語も深掘りしたり作り手としての個性を出すことなく淡白に終わってしまった感じが否めず、視聴者を作品に引き込む訴求力にやや欠けるかなとの印象も。

そういう意味で、テーマはすごく好きな一方で歯痒さも残り、なんとも惜しい作品という印象です。個人的なハイライトは12話、23話になるでしょうか。



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