戦いがなくても抜群に面白い。改めて本作の人間の描き方や心を打つ心象風景の切り取り方の素晴らしさを実感。
まっすぐなエイナル、付き物が落ちたように穏やかなトルフィン、人格者の領主、そしてまだ等身大の自分を受け入れられず苛立ちや焦燥感を抱えるオルマル。みんないい味だしてて興味惹かれる。オルマルは甘ちゃんではあるけれど手近な快楽…酒や女に溺れていないようなのでそれなりに気骨はあるのかな。
そして一面に広がる黄金の小麦畑に日没の黄昏時が満ちて重なる風景の描写には思わず見惚れてしまいました。
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