霊幻先生の、モブを万能視しないで飽くまでも一人の中学生として見る姿勢が大好きなので(今回も「勝てなければ逃げろ!」とか)結局モブが一人で戦っているのはちょっと寂しさがあるんだけど、まぁ一方でモブでなければ鈴木に立ち向かう事も対等に理解を試みる事もできない訳で
何だろうか、一貫して対話的でないという点ではないか? 力に溺れそうになったという事も、鈴木に縁が足りないという事も、モブがモブの中で気付く形になっている。後は基本的にドン引きな皆のリアクションとか、そういう部分でやはり心理的な隔たりが際立つ。
ただそれでも、縁があってもどうしようもなく表出する隔たりがあって尚も失いたくないから戦う、と捉えるならば何と崇高な意志だろうとも思える。足手纏いと言った第11話からの孤独な戦いが、「自分で選んだ」ものだから、それで良い。その僅かな諦めが強者としての一つの境地なのかもしれない。