隙の無いクオリティで観ていて安心感がある。
冒頭、ナショナリズム的とも言える平和礼賛は単純に「実情」とのコントラストを演出するものなのかもしれないが、やや護憲左派への皮肉にも聞こえて思想的にどの程度を射程としているか気になるところ。
千束は声と言い挙措表情といい元気溌溂だが、特に「リコリコへようこそ」の辺りなど芝居の良さを感じる。(この見切れ際までちゃんと芝居をしている、意図の籠った演出が為されているというのは富野監督が「板付きで始めない」と言っていたのを思い出す。)
ただ「そういう意味不明なところが私は好き」の辺りだけはやや含みのある声色で、これは後々パーソナリティに関わってくる発言なのか。
たきなも基本クール系とはいえ表情豊かで良い。最後千束に引っ張られている時など意外な緩み振りだが、リコリコ初仕事で千束をかなり認めたということだろうか。