「ハーレムしか勝たん!」
一夫一婦制は負けヒロインを生む悪の制度!
結婚からエルシーへ。ユウグレとアキラの結婚をめぐる波乱の物語が「永遠のユウグレ」である。
復活したアキラ(互換機)と結婚したいユウグレから物語は始まり、実は王真樹トワサからの命令であった結婚を成就させ、アモルを加えたエルシーへ進み物語は終わる。
王真樹トワサのLC計画(Life Companion Project)=「人間のアップグレード」は人類の隣人としてのアンドロイド開発や人類の電脳化であった。
しかし、新しい人類は新しい社会制度がいる。
新しき酒は新しき革袋に盛れ。
アキラ(オリジナル)が新しき人類にふさわしい世帯構成方法であるエルシーを開発した。同意と責任に基づくハーレムである。そこに強いオットセイに群がるメスどもはいない。オタサーの姫もいない。
結婚という旧態依然とした制度に固執し、ユウグレにそれを命じた王真樹トワサにアモルは謝罪と賠償を要求すべきなのである。トワサは故人なのでそれは不可能。ならばアモルは幸せにならねばならない。
ゆえに、あの結末しかない。機械も人間もない。ともに生きる。それがエルシーというものだ。