自分が見た今期完結アニメの中で、最も脚本の完成度が高いと感じたのは本作だった。キャラが魅力的で、各話にきちんとヤマとオチがあり、シリーズ全体のバランスもいい。
「アクションヒロイン」というタイトルでありながら、アクションシーンなのにあまり動かないカットが多かったりもしたが、ここぞというところでは力の入った作画で、見応えのあるアクションを見せてくれた。
全体的な満足度が高かっただけに、最終話の「『持ってない』御前の葛藤」「御前はステージに立つのか」「アドリブで10分引き延ばす」といったプロットが第9話とカブっており、同じことの繰り返しっぽくて感動が減じてしまったことが、返す返すも残念。
終わってみれば、元さんが一番好きなキャラになっていた。カーテンコールで元さんもステージに上がっているのを見て、思わず涙しそうに。シーズン2ではまさかの悪役でびっくり。車椅子を使っている彼女に、変に思いドラマを背負わせずにさらっと描いたのも、よかったと思う。
とても楽しい1クールだった。スタッフのみなさんに感謝を。