自分にはもう何もないのだ、と子供のように泣きじゃくる宗矢の姿に、涙を禁じ得なかった。阿部敦さんの胸に迫る演技が素晴らしい。どんな理屈よりも、もう戦わないという彼の選択が腑に落ちる。それに対するのぞさんと虎居英雄のリアクションがまた自分の期待に応えてくれるもので、心に沁みる。
鷹取紅華が封印派についたのも、なるほど納得。手にしてしまった力をどうすべきなのか、これまでとはまた違った角度から、重い問いかけがなされる。自分もこれには容易に答えられないなあ……。
そんなシリアスの合間に挟まれる、銀子の草薙素子ごっことか、宗矢とのぞさんのデートを邪魔しに行く白石こがねとか、小山力也さんのおっぱいナレーションとかに笑い、ほっと一息。