今回はいつにも増して作画が危うかった。キャラの顔の統一がいつもよりさらに不安定(特に太朗がヤバイ)のもさることながら、まともに動きが描けているカットが一つもないのではと思うぐらい不自然な動きだらけで、気になって興が削がれることおびただしい。
原作の水着回に太朗と花子のエピソードの一部をプラス、という改変はあまり不自然さもなくてなかなか上手い改変だと思った。ただ、「黒髪みつあみめがねっ子女子校生❤️ セーラー服で百烈脚!!!」がカットされたのが残念。本当に残念。いや待て、今回の作画でアニメ化されなくてよかったと思うべきか。
「そして気の毒だったな 私に巻き込まれて!!」の表情、視聴後に原作を見返すとすごく印象に残るいい表情で、特に印象に残らなかったアニメとの落差に驚いた。比較すると絵自体にはそんなに大きな違いはない。アニメだと口を開閉する動きが加わったことでかなり印象が変わる感じ。さらに、原作だと同アングルの小さいコマを積み重ねた後にページ半分を使って当該コマ、とちゃんと印象に残るような周到な演出がなされている。アニメだとフレームの大きさが固定なため原作と同じ手は使えないので、同じような効果を得るには演出に一工夫必要なところだが、結果は……。マンガとアニメの特性の違いが端的に表れた箇所だと思う。