陽乃さんも随分と拗れていますね...奉仕部三人組の事を心配しているのだろうが。多分これまで何故居るのか分からなかった雪ノ下陽乃の意味がこのエピソードで何となく分かった。多分彼女は比企谷がもしも雪ノ下や由比ヶ浜と出会わなかった場合の写し鏡なんだと思う。比企谷に似ているからこそ共依存と言う言葉でしか彼らの関係性を妙な方向性で見てしまうのだと思う。故に比企谷は彼女によって自分の歪みに対して逐一気づかされていた。
雪ノ下陽乃が"酔えない"結末としての比企谷への教えなら平塚先生は反対の"正しい"としての比企谷への教え。正しい面から見るからこそ彼らの関係性は共依存という一言で括れない。そうやって先生は比企谷に対して常に何が正しいのかを教え続けてきた。比企谷はこれまで常に何かを決定的に確定させてしまうような言い草は避けてきた。だが平塚先生の後押しにより踏み出せてきた。
雪ノ下雪乃は何かを比企谷に伝えようとしていた、だが言えなかった。比企谷も物事を決定づけてしまう事を恐れ雪ノ下陽乃が言うようにまた逃げてしまった。彼女自身もそれを恐れて言えなかった。正反対だが妙に似ている歪みを抱えている二人組。だが次には全ての決着がつく。
今回も、雪ノ下陽乃という歪みと正しい平塚先生、そして雪ノ下雪乃によって比企谷はまた動く。―――もう直ぐ春が、やって来る―――。
余談だがいろはすが物凄くあざと可愛いかった。