この最終回だけは良かった。
思い返せば「家族」ということがよく言われており、この結末は極めて当然だったのかもしれない。しかしこれまでの流れで、勇斗にとっての唯一の恋人である美月が蚊帳の外って感じだったことと、ユグドラシルの女性たちと家族としての関係というより、よくあるハーレム的サービス描写になっていたことで、最終回のこの展開に唐突感があったのが残念。義理の兄ロプトとの話を中心に据えても良かったような。
初めからこのエンディングにつながるように美月の出番を増やし、ユグドラシルの方は性的な演出をなくして「家族」を強調していればよかったと思うのだが。
そして過去の世界がどうのとか神話がどうのとかの設定はなくして、「現実世界で家族と疎遠になった主人公が異世界で新たに家族を作る」という話で良かったんじゃなかろうか。
原作では勇斗の母の死別や父との確執など色々あるようなのに、そこをアニメではオミットしているのは、そういう「家族テーマ」は無くして、単純な異世界チートハーレムモノとしてアニメ化したということなのかな。
異世界チートハーレムと言われるような作品は多いけれど、実際はそれぞれ独自のテーマを持っているものも多いだろうに、そういう独自のテーマを二の次にして工口ハーレム描写で稼ごうというのはあまりよろしくないんじゃないかな。