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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

監督が庵野秀明さんということで、実写パートの挿入やマンガ風のコマ割り、白黒映像といった風に他の作品にはあんまり見られないような実験的な演出が多くて面白い作品だった。ここまで演出的にいろんなことをやってる作品は見たことなかったから新鮮だったし、アニメでこういう感じの演出もできるんだなって思ったし、幅の広さに感心した。内容面では、有馬の過去絡みの話だったり、キャラクターの嫉妬や劣等感みたいな、どちらかといえば負の感情の方が丁寧に描かれる部分があったけど、全体としては比較的ギャグが多かったし、そのギャグ1つ1つもテンポが良くて印象に残るものが多かったから結構楽しく観れた。シリアス部分は、有馬と雪野それぞれの感情、優等生として振る舞ってた理由がしっかりと描かれてて、雪野の動機はそもそも見栄を張りたいからっていうギャグ的な理由だったけどその部分をギャグとして面白く描いてあった。有馬の方は自分の育ての親のために優等生になろうっていう動機で、こっちは物語の軸になる要素の1つだからかなりシリアスに、観てるこっちの印象に残りやすいように描かれてた。他のキャラクターの心情部分もかなり丁寧に描かれてた。ギャグの方はとにかくテンポが良かったし、強烈な部分も多くてめちゃくちゃ面白かった。個人的に気に入ったシーンは、芝姫つばさに写真を破られてぶち切れた雪野が怪物みたいにつばさを追いまわすシーン、そして2クール目以降は出番はあってもセリフが減って、さらに大食いしたり野生の猫を威嚇したりと珍妙な動物みたいな描かれ方をされてる芝姫つばさが特に面白かった。キャラクター1人1人も個性的で面白かった。面白いストーリーに様々な実験的な演出が合わさった作品で、かなり自分の好みにあった作品だった。



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