最初はこんなに面白い作品になるとは思ってなかった。敵味方共に魅力あるキャラクター、見逃せない怒涛のストーリー展開が面白い、素晴らしい作品だった。主人公のラグナと手を組みつつ、時には冷酷な手段も躊躇なく実行するクリムゾンは、声優の村瀬歩さんの熱演が光る良いキャラだった。中盤から登場した銀器姫ことスターリア・レーゼは、銀装兵団のリーダーとして翼の血族討伐のために部下を率い、全力で戦う威厳ある姿と、ラグナに惚れてポンコツになる姿のギャップが魅力のキャラだった。そして、主人公であり、竜を滅ぼすことに全てを賭けて戦うラグナは、真っ当にカッコ良かった。敵である翼の血族達にもキャラ1人1人にドラマがあって、とても魅力あるキャラだった。特に翼の王アルテマティアと、翼の血族最強の戦士ウォルテカムイの関係性はすごく良かったし、この2人の裏にあったドラマを考えながら見ると、最終回のアルテマティアとウォルテカムイの最期は、敵ながらに切ないものだったなと思う。ストーリー自体は多少のギャグはあれど基本的にはかなりシリアスで、犠牲になるキャラクターも多かった。先が予想できない怒涛の展開が最後まで続いたし、ラグナをはじめ、クリムゾンや銀装兵団の戦士達が、竜を滅ぼすというとても強い執念を持ち、それぞれのやり方で全力で竜に挑んでいったからこそ、毎話毎話の眼が離せない展開も楽しむことができた。2クールかけて描かれたラグナ達と翼の血族の戦いは決着したけど、まだ他の血族は残ってるし、残されてる謎や伏線もあるから、続編があることを期待してる。